ドブの底

汚い

    訳もなく力が湧かず、この3連休は殆ど家に居て、本を読んだり映画を観て過ごしていました。この無気力感はどういう訳か季節を問わず、忘れた頃に突然やってきます。もう何年も前からずっと。

    そして無気力な中で思うのは、自分は全く独りなのではないか、という事です。感傷に浸っているとか、若さ故だとか、そう言われるかもしれません。けれど実際的に、私はここで、確かに独りです。独りで、そして自分自身がどうしようもなく許せません。何を許せないのかと問われても、自分自身としか言いようがないように思います。部屋が大きな水槽で、その中で小さく呼吸をする生き物が私であるように錯覚してしまいます。しかし現実には、私は水の中の生き物などではなく、脚が二本もある人間です。行きたい所に、いつでも体を運ぶ事ができます。

    だから今日、友人たちに会う為に街へ出たのは、結果的に随分良かったと思います。「ありがとう」と言われる事や、私の話を笑ってもらえるという事が、自分が独りなのではないかという疑いを和らげてくれるような気がするからです。

    彼らだけではありません。私が会いたいと言えばいつでも会ってくれる人たちが、多くはないけれど、周りにはいます。地元には両親がいて、東京にも実家と呼べる場所があって、学校にも大切にしたい友人がいます。私の小さい心にはもう、十分過ぎるくらいに綺麗なものたちが溢れています。それなのに。

   私は、そういう人たちに、何かを返せているでしょうか。少し不安になります。ひとに何かを与えるより前に自分自身と向き合わなければならないと、頭では解っているけれど、難しいです。もっと、精神的に強くありたいものです。