ドブの底

汚い

    夏が終わった。早かった。

    いつも高望みをしてことごとく失敗する。じっと陰鬱と向かい合う。何もない部屋は懐かしい匂いに満ちている。いつか摘んだ花の匂いだ。

    どうして孤独を舐めなければいけないのか。

    誰かが理由を知っていると話していた。話の中身は覚えていない。

    季節が巡った。一年ぶりの秋がきた。気持ちを切り替えられない。雪がちらつく頃、新しい恋人と寝転がっているかもしれない。

    ただ、全てが季節のせいだ。