ドブの底

汚い

ひらいて

 本や映画やなにやらについての感想を書くのがとても苦手です。というのは、自分の感想が人にどう思われるのか気にしてしまうからです。本当に生きづらいですね。死にます。

 でも本当に好きなものについて書きたくなったので、書きます。

 

 

ひらいて (新潮文庫)

ひらいて (新潮文庫)

 

 『ひらいて』綿矢りさ

 

 女子高生がクラスメイトに恋をして暴走していくお話です。暴走、というのは正しくないかもしれない。でもほかに説明のしようがないのでとりあえず。

 人を好きになって、どうしようもないほどの熱が内側にこもる。自分でももう抑えられない。そんな時の力強さと無気力さが「私」によって語られる小説です。

 

「正しい道を選ぶのが、正しい。でも正しい道しか選べなければ、なぜ生きているのか分からない。」

 

 この小説で一番好きな言葉です。この言葉がどんな意味を持っているのか、暇があればぜひみなさんの目で確かめてみてください。

 それと余談ですが、昨年綿矢りささんの講演会に参加した際に『ひらいて』について少しお話をされていました。『ひらいて』にはほんの少しだけ『春琴抄』のネタ(?)が出てくるのですが、そのことに触れていました。綿矢さんは大学生時代、谷崎潤一郎を研究するゼミに所属していたらしいです。『春琴抄』も大好きな私としては最高&最高&最高でした。『ひらいて』の中で『春琴抄』がどのように取り込まれているかも、ぜひ注目してみてください。 終わり

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